第4段・①-5【そば打ちと日本料理の職人養成所】《捏ねる》作り方
『蕎麦が繋がらない時は』
蕎麦は時間が経つと切れるものであります。
「後で切れるのを防ぐために、つなぎを入れる」
“つなぎ“も産地や地域の中で様々あり
ますが、”つなぎ”の中で一番普及して
いるのが小麦粉です。
小麦粉を入れると、後で切れるのを防ぐ
だけではなく、初めから繋げやすくして
くれます。
このために小麦粉をつなぎに入れなくては、
蕎麦が繋がらないようになります。
どうにもしようのない蕎麦粉に、半分以上
の小麦粉を混ぜれば、水回しをしなくても、
蕎麦になります。
小麦粉をたくさん混ぜると、正しい蕎麦
作りをしなくても「蕎麦の格好」をした
ものになります。
出来上がったものは、蕎麦でもないし、
美味しいうどんの作り方をしていない、
蕎麦の形をしている食品なのでしょう!
蕎麦とうどんは作り方が異なるため、
小麦粉をたくさんいれては、どちらとも
云えないものになります。
なので、せめても「二八」くらいに
留めて置くのが、蕎麦の性質を生かす
限度でしょうか?
https://www.jittome-academy.jp/
https://www.maruyama-jittome.com/
信州そば手打専科・実留アカデミー
そば打ちと日本料理の職人養成所
専任講師・丸山実留