第3段・①-8《蕎麦粉》『蕎麦・うどん用語集』そば美学の伝道師
【そば打ちと日本料理の職人養成所】
《蕎麦粉》について
【甘皮】
“蕎麦の実“の殻を取った胚乳部(全体を包む)
薄い皮を甘皮といいます。
新蕎麦の時期は緑色が濃く、蕎麦粉の色も
薄緑を帯び、香りと風味も最高です。
タンパク質に富み、味も、繋ぐ力も強いので
蕎麦打ちには必要な成分です。
生粉(打ち)
“生蕎麦”と同じように、純粋の蕎麦粉を
指します。
“生粉打ち”と云うと蕎麦粉に、小麦粉や
大豆粉などの他の粉を混ぜずに打つ蕎麦の事です。
【ずる玉】
蕎麦を捏ねる時、加水量が多くなる蕎麦玉の
ことを指します。
水分が多いため“ズルとした”玉になると
同時に、柔らかいのでもむのに力が要らない
ので、“仕事がズルケられる”などが語源と
いわれます。
水ぽっくて美味しくなく、ひどい場合は蕎麦が
ちじれてしまいます。
【多加水】
うどんを捏ねる場合、加水を40%以上を
入れることを示しますが、手打の場合は
「多加水」でなく、製麺業界では、うどん
などを捏ねる場合加水率が28%程度である
ためごれに比較した場合「多加水」と
称したのでしょう。
【蕎麦湯】
蕎麦を茹でた釜の「茹で湯」を“湯桶”にいれて
お客様に提要するのを蕎麦湯といいます。
蕎麦のタンパク質は水に溶けやすいので、
蕎麦を茹で続けているとタンパク質や澱粉が
溶けだして、お湯が白濁します。
これを辛汁にいれて、蕎麦を食べた後にのむと
大変に美味しいです。
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信州そば手打専科・実留アカデミー
そば打ちと日本料理の職人養成所
専任講師・丸山実留