第1段・⑥―2手作り蕎麦・うどんの薀蓄を語る、そば美学の伝道師!

【そば打ちと日本料理の職人養成所】

『蕎麦と江戸・寺が深い関係は』?

 

江戸と蕎麦は健康面から見えてきました。

一般庶民は経済的に許せば「魚鳥類」を食べる

ことができました。

 

僧侶は生臭物を食べることは表向きにはでき

なかったのです。

 

僧侶も人間です、「蕎麦」は米より優れた

蛋白質を豊富に含みビタミンBもとれました。

 

豆類は必要な蛋白源であり、「味噌」も僧侶に

より大陸からもたらされた食品です。」

 

豆類だけでは炭水化物が不足、そんなところに

「蕎麦」がありました。

 

僧侶の修行の一つに「五穀絶ち」「火断ち」の

荒行がありました。

  • 「五穀断ち」・・米、麦、粟、きび、豆を

口にしない。

  • 「火断ち」・・食べ物を火で調理すること

なく、食べること

命にかかわる荒業で「木食上人」と言われ五穀

を食べずに『木』を食べて生きることです。

 

蕎麦はこの中に入っていない、蕎麦はタデ科の

1年草で野菜の仲間なのです。

 

「寺院」お坊さんによって戒律を破らずに

栄養を補給する知恵がありました。

 

穀物に含まれる、澱粉とタンパク質のほかに、

身体を維持するために、カルシュウムは、

昆布や海苔、野菜の胡麻和え、松の実、

西瓜の種、かぼちゃの種、抹茶を飲み・境内に

いちょうを植えて銀杏を取る生活をして、

ビタミンや脂肪を摂取したのです。

 

我々も蕎麦を食べ、おかずには菜っ葉の胡麻和え、

抹茶飲んでいるだけで命を維持できる。

 

ダイエットをする人は、蕎麦に鶏卵をつけて

食べる・後で抹茶を飲めば良いかもしれない。

 

「火断ち」

生で消化できるもの、蕎麦と山芋の澱粉は

生でも消化吸収できるのです。

 

修行僧は挽いた蕎麦粉を常に持ち歩き、

空腹時には谷川の水で溶いて食べたのです。

 

蕎麦と僧侶も切っても切れない関係で寺院では、

蕎麦を打つのが上手になりました。

 

江戸時代・浅草の道光庵はこの寺の住職の

蕎麦打ちが上手で参拝より、蕎麦に預かろうと

お経をあげる暇もないところから門前払いに

しました。

 

蕎麦店が「長寿庵」「松月庵」という屋号を

つけるのは、これにあやかろうと言われています。

https://www.jittome-academy.jp/

https://www.maruyama-jittome.com/

信州そば手打専科・実留アカデミー

そば打ちと日本料理の職人養成所

専任講師・丸山実留

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