そば汁には、「辛汁」と「甘汁」がある。
そば汁には、「辛汁」と「甘汁」がある。
「辛汁」は「もり」・「ざる」の汁に使う
つけ汁で濃い。
そばに絡むような汁が良い。
「甘汁」は薄く、「かけ」用いる汁である。
店にもよるが、「辛汁」は辛く、そばの
尻尾に少々つけて、食べるのが風味を
損なわない食べ方である。
そば通が死ぬ時に「一度汁にたっぷりつけて、
食べたかった」と言う笑い話がある。
そば汁の基本は、「そばの風味を損なわず、
そばを引きたてる汁」が良い。
そば屋の口伝に「醤油が入っていて醤油の
塩辛さを感じさせず、味醂が入っていて
味醂の甘たるさを感じさせず、隠し味の
効用を十分に発揮させ、鰹節の臭いも感じ
させない、いわば三位一体となった良い
汁を作る努力をすること」にある。
関東と関西では、醤油の種類、鰹節の違い
昆布の使い方もあり、汁の作り方の技術は
江戸以来の長年に渡り、料理人が苦心して
来た分野である。
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信州そば手打専科・実留アカデミー
そば打ちと日本料理の職人養成所
専任講師・丸山実留