そばのつなぎ(さまざまなツナギ)
そばのつなぎ(さまざまなツナギ)
生粉打ち(きこ)は、そば粉100%で打つこと。
新そばが出回る11月から3月ごろまでは、
ツナギ無しでも打ち易い。
一般にツナギに小麦粉が使われる。
江戸の中期の料理書にも、ツナギには
「うどん粉」とある。
そば粉にはグルテンという、タンパク質
がないため水で捏ねても繋がりにくい。
そのため色々なツナギを考案することに
なる。
そば粉自体をツナギにする方法もある。
「友ツナギ」といわれ、湯ごねをする
生粉打ちの一種である。
ツナギの小麦粉は一~二割ぐらいが
生粉打ちより美味いという人もいる。
麺の長さ・腰・歯触りがちょうど良い
からと言うのである。
ツナギは、小麦粉の方が癖がなくていい。
山間部では、貴重な食料であったので
そばのツナギには、手近で安く代用できる
ものを工夫した。
各地に様々なツナギがあるのは、そのため
である。
山芋・葛粉・大豆粉・豆腐・山ゴボウ
フノリ・・・
https://www.maruyama-jittome.com/
信州そば手打専科・実留アカデミー
そば打ちと日本料理の職人養成所
専任講師・丸山実留