蕎麦美学のコンサルタント・(ご飯炊き)【その1-4】料理人への道

料理人への道、そして蕎麦打ち伝道師へ

(ご飯炊き)【その1-4】

 

蒸らし時間も30分位は置いただろうか母が

お櫃に、ご飯を開ける・釜の底には「オコゲ」

が残った、なんと香ばしい事だろう手の

平に少々塩を付け母が握ってくれる、

その芳醇で甘く、噛めば噛むほど美味くなり

ました。

 

また醤油を少々たらし、焦げ飯を剥ぎ取るよう

に杓文字で取り、熱いうちに握り飯にする、

冷めてしまうと水分が飛び硬くなってしまい

握ることが出来なくなりました。

 

さらに時間を置くと干し飯のようにカチ、カチ

になってしまいました。

 

遠い記憶の中に母の温かい愛情が、あの焦げ

飯の中には子供の口のサイズに小さく丸め石

ころの様であったが、『ゆっくり、おたべ!!』

噛めば噛むほど甘く、この歳に成って母の

愛おしさが湧き出て来るのを噛みしめており

ます。

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信州そば手打専科・実留アカデミー

そば打ちと日本料理の職人養成所

専任講師・丸山実留

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